地区の紹介
【神事を大切に伝承するまち】
中野地区は邑南町の北東側に位置し、中心地には小・中学校や公立邑智病院、スーパー、福祉エリアなど、生活に必要な施設が集まっている住みやすい地区です。
毎年7月下旬頃に行われる祭りの「虫送り」は、害虫退散と五穀豊穣を祈る行事として、約120年前に広島県芸州より伝えられたものと言われています。花笠に浴衣姿の大人と、法被を着た子どもが地区内を練り歩き、賀茂神社で踊りを奉納します。
また、地区内で活動する「中野大元神楽団」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている「大元神楽」を継承している団体。大元神楽は大元という神様の信仰に由来し、一般的な石見神楽とは異なり六調子の舞いが特徴的です。4年に1度、10月10日の夜に賀茂神社へ奉納する行事があります。
活動のきっかけ
2015年度に邑南町で生活に必要なしくみやサービス、活動を、住民自らが企画し実施する取組を促進する事業「地区別戦略事業(ちくせん)」がスタート。中野地区では北部の店が閉店するなどの地域課題をきっかけとして、この事業を活用し買い物支援や地域産業の活性化に向けた取組を進めています。2020年に「中野ちくせん新鮮組」として組織を改変し、2021年には合同会社「にこ丸」を設立。法人化により周りからの信頼度を高め、持続的な事業展開を進めています。
活動紹介
移動販売車「にこ丸くん」で買い物支援と見守りを
2018年から移動販売車「にこ丸くん」の運行を開始。一軒ずつ家の前に車を停めることで、足の悪い方でも利用しやすく、購入後も玄関まで届けることができます。また、ドライバーが「困りごとはないか」等の話を聞くことで、一人ひとりの様子を確認できる「見守り」にもなっています。こうした丁寧な対応により利用者との信頼関係も築かれ、たくさんの方に利用してもらっています。
売る人も買う人も満足な「100円均一の野菜直売所」
2022年1月に農産物が並ぶ直売所を、元店舗だった現在の中野ちくせん新鮮組の事務所に開設。専業農家の規格外野菜や家庭菜園で余った野菜などを持ち込んでもらい、全て100円で販売しています。「安くて美味しい」と好評で、地元の人はもとより地区外からわざわざ買いに来られる方もいるほど。出荷された野菜は移動販売車「にこ丸くん」にも乗せ、ここに来ることができない人にも低価格で野菜を提供できています。
今後の目標
移動販売車の運行エリアを邑南町内の他の地域にも広げ、もっと多くの方に利用してもらうことを計画しています。そして引き続き、利用者に寄り添い、見守りも兼ねた支援に取り組んでいきます。
また、草刈り等の「人材派遣事業」も行っていますが、利用が増加するであろう数年後を見据えて登録件数を増やし、各種要望に対応できる体制を整えていくことを目指しています。
まちのひとの声
今までスーパーまで行くのに時間がかかっていたので移動販売車「にこ丸くん」を運行してもらって、ありがたいです。重い商品を玄関先まで運んでいただけることも助かっています。
主要推進組織 | 中野ちくせん新鮮組 |
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郵便番号 | 696-0102 |
住所 | 島根県邑智郡邑南町中野744番地2 |
電話番号 | 0855-95-0883 |
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