地区の紹介
【歴史と伝統に触れ、幻想的な秋の一夜を演出する光】
都賀本郷地区は、美郷町の南西部に位置しており、飯南町との町境にあります。出雲大社本殿中央の柱「心御柱(しんのみはしら)」として奉納された約10mの大木は、江戸時代にこの地区にある松尾山八幡宮から切り出されたと言われています。松尾山八幡宮では毎年10月に行われる例祭に合わせて「伝統芸能と光の祭典」を開催。竹林整備も兼ねて伐採した竹で作られる数千本の竹灯籠は、奉納される神楽と共に幻想的な夜を彩ります。近年では町内外から多くの観光客が訪れ、地域の一大イベントとなっています。
活動のきっかけ
旧大和村の中心地として栄えた都賀本郷地区は、JR石見都賀駅や金融機関など町の主要な施設がありましたが、2004年の町村合併後は役場機能が旧邑智町へ移り、JR三江線の廃線、商店の閉鎖や金融機関の撤退などが相次ぎ、地域活力の停滞が課題となっていました。合併にあわせて2004年に設立した都賀本郷連合自治会では、そのような地域課題を解決するため、地域が自立し、地域の維持・活性化及び福祉を充実させることを目標に、様々な取り組みを進めています。
活動紹介
地域と共に情報発信や産業づくりを行う人材の確保
情報の発信や産業づくりを行う担い手を外部から募り、自治会を中心とした地域の人たちと共に新しい視点からのまちづくりを進めています。その取組の中で2020年にインドネシアから移住した地域おこし協力隊の夫妻が、地区内の高齢者らと共に栽培した野菜や町が進める遊休農地を活用し育てた薬草などを使い、辛味調味料「サンバル」や「またたびコーラ」の商品化を実施。地域を代表する商品の開発・販売に取り組んでいます。
地域の人が気軽に集える場所 ふれあい施設「笑学館」
商店の減少に伴い、「住民同士の交流の機会や場所も無くなった」との声から、高齢者の方が気軽に集まれる場所として2019年に高齢者ふれあい施設「笑学館」を設置しました。誰でも自由に施設を利用できる他、毎週1回ものづくり等の様々なワークショップを開催しています。高齢者だけではなく、子どもや若者を含めた地域全体の交流拠点となっています。
今後の目標
地域課題の対策を進めていくための体制と、それを行う拠点を維持していくことが目標です。
また、まちづくりに関わる各地域団体との連携体制を強化することで、お互いの課題を共有し解決に向け協議を進めています。まちづくりを行う事務局運営の人材確保が大きな課題であり、そのためにも自治会や各地域団体が、共通の人材を雇用することも検討しています。
まちのひとの声
移住された方が頑張っている姿を見るとうれしいですし、何か協力しなければと思います。みんなで一緒に地域を盛り上げていきたいです。
主要推進組織 | 都賀本郷連合自治会 |
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郵便番号 | 696-0704 |
住所 | 島根県邑智郡美郷町都賀本郷239-1(都賀本郷自治集会所) |
電話番号 | 0855-74-3110 |