地区の紹介
【多くの歴史が残る、やなしおの里】
大田市に隣接し、美郷町の北西に位置する別府地区は、町内でも標高の高い場所です。世界遺産石見銀山がある大田市大森町と広島県尾道市をつなぐ銀山街道が、ここ別府地区に通っており、「やなしお道(みち)」と呼ばれ親しまれてきました。やなしおという言葉の元は、やな(たくさんの)塩を運んでいた道だからという説があります。やなしお道は、江戸時代以降は銀を運ぶ要路として利用され、文化庁の「歴史の道百選」にも指定されており、一部は中国自然歩道として整備されています。
また、別府地区は昔から盛んに相撲が行われており、地区内には相撲取りの碑が五ヶ所に建立されています。
活動のきっかけ
別府地区は2016年度に別府地域コミュニティ計画を策定し、人口減少や世代交代などの地域課題に向けた取り組みや運営等の協議を開始しました。また、人が集まる場所として拠点施設「悠花の郷 やなしお」を構え、住民・地域のグループ、NPO法人、産直市などの各種団体が連携し、安心して住み続けることができる持続可能な地域づくりに取り組んでいます。
活動紹介
たくさんのホタルが飛び交う里づくり 「別府ホタル祭り」
別府地区はホタルの名所として知られています。毎年6 月中旬頃に「別府ホタル祭り」を開催。ホタルが夜の田畑や川を美しく照らす光景を見ようと、町内外から多くの人が訪れます。また、祭りの前日もホタルを楽しんでもらうため、トイレの利用やコーヒー等のふるまいなどを行う「ホタル茶屋」をオープン。近年は環境保全の一環としてホタルを増やして放流する活動も行っています。
他団体と連携しながらともに地域を支え合う 「各団体との連携」
人員不足等の理由で連合自治会だけでは解決できない地域課題を、他の地域団体と連携した取組を行っています。「NPO法人別府安心ネット」が行う高齢者等の農作業支援、また、公共交通空白地有償運送、福祉有償運送などの生活・移動サポート事業、「産直市やなしお」と連携し、子ども向けのイベントを開催することで地域内のコミュニケーションを活性化するなど、各種団体とサポートし合うことで課題解決に向けた幅広い取組を進めています。
今後の目標
今後、地域コミュニティをどのように維持していくかということが課題です。高齢者と呼ばれる世代でもまだ現役で、昼間は地域にほとんど人が残っていないことから、災害時の救助等の対策を検討していく必要があります。そのためにも、住民同士が集まり、普段から顔が見える体制づくりを目標としています。
また、地域外の人にも別府地区を知ってもらい交流人口を増やすため、今後もイベント等を開催していきます。
まちのひとの声
別府地区は知る人ぞ知るホタルの名所で、毎年ここに来ることを楽しみにしています。今年もたくさんホタルが見ることができて良かったです。
主要推進組織 | 別府地域連合自治会 |
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郵便番号 | 696-1131 |
住所 | 島根県邑智郡美郷町別府50-2(別府公民館) |
電話番号 | 0855-75-0006 |