地区の紹介

【緑豊かな米づくりとたたらの里 人の絆を「てご(手助け)」で結び続ける】
 川本町三原地区は、石見の標高200m強の準高原地帯です。朝晩の寒暖差があり、鉄分豊富な粘土質の真砂土に恵まれ、稲作に適した環境であることから、古くは平安時代から美味しい 米の産地です。そして特に江戸時代以降、島根県の各地に見られる鉄穴流しで砂鉄を採取していた土地の一つでもあり、山 を切り崩した鉄穴流しの地形を残す田園風景が広がります。
 近年はエゴマ栽培やその6次産業化に力を入れる若手農家も定着しつつあります。

活動のきっかけ

 人口が減っていくなかでも昔から続く「てご(手助け)」の 心で人と人の絆を結び直すため、当初は連合自治会をベースに全員で話し合いと試行を重ねました。そして、「先ず動いてみよう、動けば見えなかったものが見えてくる」を合言葉に数人のメンバーを中心にして、住民主体の「三原の郷未来塾」を立ち上げました。未来塾はその後、旧北公民館(旧三原小)の管理運営の業務委託を町役場に働きかけ、今は三原まちづくりセンターとして活用し、様々な地域づくり活動を行っています。

活動紹介

全ての基本としての「ワイガヤサロン」

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その他

 「ワイガヤサロン」では2つの「日」を設けています。まず毎月第一水曜日に開催している「コーヒーの日」です。マスターの本格的ドリップコーヒーと住民お手製のケーキを楽しみながら、皆でまったりと色んな話をします。  次にやり出したのが「スープの日」。「てご」をお願いした料理上手のおばあさんたちが料理を作ります。作り手にとっては、楽しみと達成感で介護予防に。その手作り料理を、子育てママから高齢者までの住民が食べて楽しみ、ワイガヤ。参加者はどんどん増え、今は60人前後にまでなりました。  この取り組みが地域づくり活動の基本となり、住民はお互いをあらためてよく知ることで、色んな事が言い合える良いネットワークが広がり、住民の居場所と出番の環境が醸成されてきました。

ワイガヤサロンから出てきた支え合いの生活支援

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その他

 未来塾では、有償ボランティアによる生活支援サービスを行っていますが、これが軌道に乗るには、ワイガヤサロンを通じた、住民が「助けて~」と言える環境づくりが必要でした。  草刈り、家事、墓掃除などの生活支援では、未来塾の責任者が、まず事前に現場に行って依頼者の生活状況や要望と未来塾で出来る範囲の作業を調整し、有償で行うことで、継続的な「てご」をする良い関係づくりを目指しています。これは、地域包括ケアシステムの視点からすると、重要な地域生活情報の収集活動でもあります。

今後の目標

 未来塾では、三原まちづくりセンターの運営に、UIターンの子育てママ2人に常駐してもらっています。これが功を奏し、映画制作、三原まちセンマルシェなど、新たな企画がどんどん行われ、三原まちセンを中心に若い世代のネットワークが広がりつつあります。
 この若い世代の力を借りながら、子育てサポートも視野に入れて活動を続けます。
 こうした「三原モデル」を川本町全域に展開すべく、3年前に立ち上げた「たすけあい川本」も、活動を広げてきており、子育てサポートは協力して検討していきます。

まちのひとの声

 サロンは優しい味のランチと近所の人のおしゃべりに癒やされます。

 生活支援で家をきれいにしてもらえて嬉しいです。介護について悩んでいたので、生活支援のついでに相談できて助かります。

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主要推進組織

三原の郷未来塾

郵便番号 696-1225
住所 島根県邑智郡川本町南佐木236-2(三原まちづくりセンター)
電話番号 0855-74-8410

活動紹介のPDFデータ