地区の紹介
【たたら製鉄の伝統と出雲の古代ロマンが残る町】
奥出雲町の東部に位置する鳥上地区には、日本古来の製鉄法「たたら製鉄」の伝統技術を守り続ける「日刀保たたら」があります。ここで毎年1月から2月にかけ、国内で唯一「たたら吹き」の手法によって、日本刀の材料となる玉鋼が作られています。
また、奥出雲町と鳥取県日南町の境にある「船通山」は、山頂に「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)出顕之地」の碑が建ち、出雲国風土記の舞台として伝えられています。春には丘一面にカタクリの花が咲き誇り、その風景を楽しむ登山客で賑わいます。
船通山のふもとには「日本三大美肌の湯」として知られる斐乃上温泉があるほか、大自然の中で子どもたちが楽しめる天然温泉の「わくわくプール」など、観光施設が充実しています。
活動のきっかけ
今後さらに人口減少が進む中、地域が一つになって課題解決に取り組んでいくため、2018年に「地域づくり委員会」を発足。定期的に役回りが交代するのではなく、地域への想いを持つ人たちが自分たちで考え、持続的に取り組んでいける仕組みづくりを行いました。まずは、住民参加型のワークショップを開催し、そこでの意見をもとに活動を計画・実行しています。
活動紹介
「とりかみなんでも市場」で地元産品の販売と集いの場を
地元野菜・産品の販売や喫茶コーナーなどが出店する「とりかみなんでも市場」。地元のものを購入できるだけでなく、販売者と客が集うことによって地域の賑わいに繋がっています。チラシやケーブルテレビの他、SNSでの発信に力を入れることで集客を図っています。斐乃上荘で行うことで、温泉利用者にも活用されています。
「湯快ツアー&サロン」で観光資源を活用しながら住民の健康づくり
住民の健康づくりを目的として、地域の観光資源である斐乃上温泉を活用した高齢者向けのサロンを行っています。温泉入浴の他、「奥出雲いきいき体操」や防災などをテーマにした「講演会」も開催。参加者同士の繋がりや地元の観光資源の良さを再確認することによって、この地域での暮らしを楽しんでもらえるよう、今後も工夫しながら企画を行います。
今後の目標
小学校の閉校が決まり、鳥上で過ごす子どもが減少していくことが懸念されます。地域の子ども同士や大人との繋がりを大切にするため、今後も参加型の行事を開催する予定です。また、委員会だけが主導で動くのではなく、地域づくりの担い手を育むためにも、地域で活動するレディース会や若手の新規団体などの各グループと連携・分担しながら、地域課題の解決や地区の知名度向上のための活動を行います。
まちのひとの声
よく温泉に行きますが、「とりかみなんでも市場」がある時はいつもの温泉だけではなく、地元の美味しいものが買えるのでとても嬉しいです。
主要推進組織 | 鳥上地区地域づくり委員会 |
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郵便番号 | 699-1802 |
住所 | 島根県仁多郡奥出雲町大呂1182-2(旧鳥上診療所) |