地区の紹介
【「安心」と「チャレンジ」のみざわ】
仁多郡奥出雲町にある三沢地区には、古くは伊能忠敬が歩いた街道として今も美しい街並みが残っています。鉄の原料である木と水と砂鉄が豊富なため、伝統的な製鉄法である「たたら製鉄」で栄え、発展してきた地区でもあります。
地区内にある「三澤神社」は出雲国風土記にも記載されている由緒ある神社です。大国主大神(オオクニヌシノカミ)の子、阿遲須枳高日子根命(アヂスキタカヒコネノミコト)をご祭神として祭っています。
三沢地区の中心にそびえる要害山(三沢城跡)は、鎌倉・戦国時代に勢力を誇った三沢氏の居城跡で貴重な遺跡として残されています。また、古墳群も多く残っていることから、古墳時代から、戦国中世にかけて歴史的な場所として語り継がれてきた地区です。
活動のきっかけ
地域の人たちが利用していたマーケットが2019年に閉店したことをきっかけに、地域が今まで以上に衰退していくのを防ごうと、住民を対象にアンケートを実施。その結果から見えたのは、「地区内の住民同士が交流する機会がほとんどない」ということでした。田舎の良さの一つである「人と人とのつながり」をまずは取り戻すため、2019年に「みざわ小さな拠点づくりの会」が発足しました。
活動紹介
自宅で買い物ができる移動マーケット「ともに号」(移動販売車)
2019年から週に一回、食料品や日用品を販売する買い物サロンを始めました。2021年からは地区のNPO法人がその買い物サロンを引き継ぎ、地域マーケット「ともにマーケット」をオープン。併せて、高齢者の自宅まで移動販売車「ともに号」が訪問する「移動マーケット」をスタートさせ、2022年からは週2回のペースで地域を訪問し、住民との交流にもつながっています。移動販売車には、みざわ小さな拠点づくりの会のメンバーも同乗し、地区住民と会話をしながら高齢者の様子や健康面に目を配っています。
地区の為に動く人を応援する三沢チャレンジ応援金
地区のために動く人を一人でも増やすため、みざわ小さな拠点づくりの会の活動として、「チャレンジ応援金」という助成制度を始めました。 地区のために新たに始める活動が対象で、これまでたくさんの団体がこの制度を利用して、古民家リノベーションや空き家マップづくり、街の花壇整備、高齢者に手作りおはぎを届けるなど、地域を盛り上げる取組が行われています。 2022年度には12団体が加わり、参加者も町内外問わず小学生から高齢者まで活動の輪が広がってきています。
今後の目標
小さな拠点づくりの活動を始めてから、三沢地区は大きく変わりつつあります。まだまだ課題はあるものの、地域を変えようと意欲的な人がたくさんいるので、そういった人を巻き込みながら取り組みを進めていきたいです。そして、人と人とのつながりを強くするために、移動マーケットのような活動を大事に続けていくのが目標です。
まちのひとの声
町が以前と比べて活気が出てきているような気がします!
移動マーケットの人とおしゃべりができるのを楽しみにしています。
主要推進組織 | みざわ小さな拠点づくりの会 |
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郵便番号 | 699-1513 |
住所 | 島根県仁多郡奥出雲町三沢501(みらいと奥出雲) |