地区の紹介
「人とふるさとを愛し 絆で築く阿井の里」
奥出雲町の南西部に位置する阿井地区は古くからたたら製鉄で栄えた地域です。江戸中期には櫻井家が鉄師頭取をつとめ、奥出雲の鉄生産のリーダーとして活躍しました。現在、櫻井家住宅では国の重要文化財に、また「岩浪」の滝を中心とした庭園は国の名勝庭園に指定されています。
最近では、テレビドラマ「VIVANT」のロケ地として全国に知れ渡り、櫻井家住宅及び「可部屋集成館」にはたくさんの観光客が訪れています。また、地域には猿政山、鯛の巣山、阿井川などの自然景観に恵まれ、登山や渓流釣りにも多くの人が訪れています。
活動のきっかけ
10年以上前から続く公民館活動において、高齢者サロン、地元スーパーと連携した買い物サロン、ふるさと文化祭等々で地域交流を図ってきた経緯を踏まえ、2020年に「阿井地区地域づくり委員会」を立ち上げ、総合的な地域活性化活動に取り組んでいます。
具体的には、地域の実態把握と住民の思いや願いを把握するための住民アンケートを実施することからスタートし、そこから見えてきた住民の願いを大きく4つにまとめ、「命を守る」「絆」「賑わい」「継承と発信」を主要テーマとして取り組みはじめました。
活動紹介
「防災活動と互助活動」
各自治会に防災担当者を配置し、地域における自主防災活動の組織化を図りました。定期的な防災訓練、防災に関する啓発活動、さらに町と連携した防災備品の整備も行い、安心して暮らせる体制を整えています。また、「緊急時家族構成カード」の作成による互助活動、健康啓発情報誌「あいの知恵袋」を発行して、熱中症や新型コロナウイルスやインフルエンザの防止対策などの啓発活動も実施しています。
「ふれあい市」の開催
年に数回「ふれあい市」を開催しています。フリーマーケット形式で野菜や手作りパン、お菓子などを販売しています。地産地消の観点から地域産業支援を行うとともに、地域産業の実態把握を行う機会としています。また、「ふれあい市」は地域内外の人々との交流の場にもなっています。
今後の目標
将来に向けて、各世代が意見を述べあう「カタリアイ」の場を定期的に開催し、それぞれの世代の意思疎通を図るとともに、知恵を出し、汗をかき、楽しみながら地域づくりに向かう集団作りに力を注ぎたいです。そして、皆で「やらーこい」と掛け声をかけながら、安心してトライできる地域づくりに邁進したいです。
まちのひとの声
近所の高齢者が熱中症で倒れているのが発見された際、救急隊が必要とする情報が「緊急時家族構成カード」に記載されており、非常に役に立ちました。
主要推進組織 | 阿井地区地域づくり委員会 |
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郵便番号 | 699-1621 |
住所 | 島根県仁多郡奥出雲町上阿井188-1 |
電話番号 | 0854-56-0001 |
FAX | 0854-56-0001 |