地区の紹介
【鉄の企業城下町から広がった暮らしと文化を守る】
松江藩の鉄師筆頭田部家とともに企業城下町として発展した雲南市吉田町吉田地区。この地の基盤となった「たたら文化」は日本遺産に、白壁土蔵群など製鉄産業隆盛の時代の面影が残る町並みは夢街道ルネサンスに認定されています。吉田地区振興協議会では、課題となっている人口減少・少子高齢化の対策として、2013年に地区内の企業・NPO・農事組合法人などで地域協議会「よしだ円卓会議」を立ち上げました。吉田交流センターを主な拠点に、「福祉と安全」「人づくり」「活力創造」を地区計画の柱として地域づくりを進めています。歴史街道ウオーキング、地域の子ども向けの砂鉄採取体験やたたらの操業など、今を生きる世代にふるさとの歴史・文化を伝える活動も行っています。
活動のきっかけ
高齢化率が50%を超え、少子高齢化が進んでいる吉田地区。主産業である農業の担い手不足や商店の減少などが問題に。そこで、営農組合の広域連携組織の設立や高齢者支援などを組織的に行っています。また、多くの子どもが高校進学とともに地区外へ出てしまうため、将来的にUターンしたい場所だと思ってもらえるよう、歴史を伝え、地域活動の機会を作っています。
活動紹介
車が運転できない人をサポートする買い物ツアー
地区内には小さなスーパーが1軒あるのみで、衣類や日用品の買い物が難しい状況でした。そこで、65歳以上のひとり暮らしで運転免許が無い人に声をかけ、買い物ツアーを実施。マイクロバスで三刀屋町の衣料品・日用品の店に出かけました。初回は7人が参加し、肌着類や靴下などの購入や気心の知れた知人と会話をしながら店内を回るなど、買い物だけでなく、交流の場にもなっており、活気あるひと時になりました。
中学校と連携して開講する小学生向け学習会
地元中学校による社会参加を通じて夢を見つけるプロジェクト「夢発見ボランティア」と連携し、小学生向けの学習会を開催しています。夏休みや冬休みなどの長期休暇に、中学生が宿題のサポートや学習指導を実施。子ども向けの自然観察会の手伝いや、吉田交流センターの児童図書室の図書整理などにも参加してもらっています。
今後の目標
買い物ツアーや配食サービス、見守り、訪問といった高齢者支援も、子どもの居場所づくりや学習支援なども、現場で対応するスタッフの持続的な確保が課題になっています。フットワークの軽い若手人材を見つけ、活動の持続・拡充を進めていきたいです。
まちのひとの声
買い物ツアーで細々としたものが買えて助かりました。皆で行くと楽しいですね。定期的に開催してほしいです。
主要推進組織 | 吉田地区振興協議会 |
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郵便番号 | 690-2801 |
住所 | 島根県雲南市吉田町吉田1061-1(吉田交流センター) |
電話番号 | 0854-74-0219 |
FAX | 0854-74-0232 |