地区の紹介
【鍛冶と紙座で栄えた商工業の中心地】
雲南市木次町を流れる久野川沿いに位置する八日市地区は、古くから商工業の中心地として栄えたエリアです。江戸から明治時代にかけては奥出雲のたたら製鉄で生産された鉄の加工地として知られ、最盛期には50件ほどの鍛冶屋が千歯こきなどの鉄製品を作っていたといいます。地区の通りは広々としており、運搬に利用した馬車が往来していた面影が感じられます。
明治以降になると紙座が設けられ、毎月八日に紙市が開かれたことが地域名である「八日市」の由来となりました。地区内にある「浪花の大松」は、樹齢450年の見事な松が屋根を突き抜けるようにそびえる珍しい光景で、1813年に伊能忠敬が測量の際に訪れたとの記述が残っています。そのほかにも、三つの寺や出雲国風土記に記される古社「來次神社」があり、通りの随所に往時の繁栄ぶりが伺える地区です。
活動のきっかけ
かつて木次町の中心地として栄え、多くの公共施設や店が集まる賑やかな商店街でした。近年は人口減少や高齢化が進み、寂れてしまったように感じられます。昔のような賑わいを取り戻すために、2006年「八日市地域づくりの会」を設立。①子育て支援の充実した地域づくり、②高齢者が安全で安心して暮らせる地域づくり、の2つの地区計画の柱としてまちづくり活動に力を入れています。
活動紹介
「にこにこサロン」で楽しく健康に
75歳以上の方を対象に、月に一度「にこにこサロン」を開催しています。福祉部が主体となり、お茶を飲んだり、体操をしたりといったさまざまなイベントを企画しています。地域に暮らす高齢者の方は外に出かける機会も減っているため、集まることができる交流の場をできるだけ作っていきたいという思いで活動しています。
小学生を対象に開催する「八日市子どもの部屋」
生涯学習部が行う「八日市子どもの部屋」では、放課後の小学生を対象に月に1〜2回程度のペースで、学習会やイベントを開催しています。ハロウィンや七夕といった季節のイベントや、地区にある洞光寺での座禅体験、コンポストづくりなど、親子や兄弟でも参加できる楽しい催しを企画しています。
今後の目標
近隣の他地区の様子を知ることで、自分たちの問題点が客観的に見えて、まだまだ出来ていないところも分かってきました。住みよい町づくりを目指して住民の方たちと一緒に活動をしていけるよう、若い方の意見を聞いたりしながら、新しいスタイルの組織を作っていくことが目標です。
まちのひとの声
コロナ禍ということもあり、家が近くても近所の人に会うことがあまりないので、「にこにこサロン」のような交流の場があるのはうれしいです。
主要推進組織 | 八日市地域づくりの会 |
---|---|
郵便番号 | 699-1332 |
住所 | 島根県雲南市木次町木次299-1(八日市交流センター) |
電話番号 | 0854-42-2469 |
FAX | 0854-42-2469 |