地区の紹介
【古代から紡がれてきた暮らしを次の世代へ】
5世紀頃から集落ができたといわれる雲南市大東町の佐世地区。出雲国風土記には「ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトが踊っている時、頭に挿していた佐世乃木の葉のかんざしが落ちたことから、その周辺を佐世と呼ぶようになった」と地名の由来が記されています。
佐世地区の基幹産業は農業であり、明治まで養蚕が盛んで、各所でカイコの餌になる桑が育てられていました。昭和中期には養鶏や和牛の飼育を行う家が多く見られるなど、当時は畜産業も盛んな地域でした。
活動のきっかけ
地区内には22の自治会があり、人口は年々減少。一人暮らしの高齢者が増え、買い物などの日常生活が困難になってきました。また、仕事や教育の充実を求めて町外へ出る人が増えるなど人口減少対策が課題となりました。こういった課題に対応するため、2005年に「佐世地区振興協議会」を設立し、幅広い世代を地域で支援する活動が始まりました。地域の住みよい暮らしを守る活動が佐世交流センターを中心に展開されています。
活動紹介
地域の情報誌「ぽかぽか便り」を配布しながら声かけ・見守り
地域の情報を載せたミニ新聞「ぽかぽか便り」を作成し、配布しています。60歳以上のひとり暮らしの人、75歳以上の夫婦の世帯を福祉委員が月に1回訪問して手渡します。世間話をしながら健康状態の確認にあわせて困りごとを聞き、時には買い物のサポートをするなど、声かけ・見守りを行っています。
放課後の子どもの居場所をつくる「佐世っこひろば」
佐世地区内には放課後児童クラブがないため、小学生の子どもたちの多くは地域外のクラブに通っています。そこで、住み慣れた地域で少しでも楽しく過ごしてもらうため、週に1回木曜日の午後3時〜5時半の間、佐世小学校の体育館などを使い、「佐世っこひろば」を実施。地元のボランティアが遊びの見守りや宿題のサポートなどを行っています。
今後の目標
高齢者のサポートは年々ニーズが高まっているため、継続・拡大を目指しています。子どもの居場所づくりや見守り、通学パトロールなどは保護者からの要望も多いため、「佐世っこひろば」の実施日を増やしていきたいです。いずれの活動も人員の確保が当面の課題になっているため、打開策を検討しています。
まちのひとの声
ぽかぽか便りの配布を毎月楽しみにしています。配布の際に声をかけてもらえ、話ができてうれしいです。
佐世っこひろばが毎日になれば助かります。時間がもう少し長くなると良いですね。
主要推進組織 | 佐世地区振興協議会 |
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郵便番号 | 699-1214 |
住所 | 島根県雲南市大東町上佐世1385-3(佐世交流センター) |
電話番号 | 0854-43-2110 |
FAX | 0854-43-2110 |