地区の紹介
【美しい緑に抱かれた「たたら」の里で、豊かさをつなげる】
雲南市大東町の南東部に位置し、久野川の流域に広がる緑豊かな久野地区。奥出雲でたたら製鉄が盛んだった時代、鉄が運ばれる輸送路の要衝でした。また、久野川流域で採取される砂鉄と豊かな森林資源から、久野地区でもたたら製鉄が行われており、山々には「たたら」の跡が点在しています。県内の製鉄業が縮小するとともに、基幹産業は農業へとシフト。標高が高い久野地区は、昼夜の寒暖差が大きく綺麗な水に恵まれ、米の産地として高く評価されています。特に上久野の米は、ブランド米として名高い仁多米に負けない味だと評判です。
活動のきっかけ
地区では、若者の流出なども重なり、ここ数年で人口が100人程度減りました。ひとり暮らしの高齢者や夫婦のみの世帯が増えるなど、高齢化が著しく進んでいます。2014年に雲南市立久野小学校が閉校になったことも重なり、久野地区振興会が中心となって、これからの久野地区の見据え、地区計画を策定し活動を開始しました。2020年、旧久野幼稚園を改築してできた久野交流センターに拠点を移し、高齢世帯への配食や見守り、居場所づくり、防災活動などに取り組んでいます。
活動紹介
高齢世帯の見守りを兼ねた、地産地消の弁当配食「おもてなし母ちゃん」
65 歳以上の高齢世帯を対象に、見守り・生活相談も兼ねた弁当配食「おもてなし母ちゃん」を実施しています。弁当は野菜を中心にした具沢山かつ安価な価格設定。これらの弁当は、地区内でキャンプやバーベキューなどが楽しめる「かみくの桃源郷」の食事処「清流の館」で、久野地区の生産者から農産物を買い上げ、地元の女性たちが手作りしています。
健康寿命を楽しくのばす「男の健康道場」
男性の健康診断の受診率を上げ、生活習慣改善に自主的に取り組んでもらうために、年に1 回「男の健康道場」を開催しています。毎回テーマを決め、雲南市立病院の医師が講話し、保健師による健康指導も実施しています。医師の軽妙なトークやクイズを交えた解説が好評で、多数の方が参加しています。コロナ禍以前は食事を交えた懇親会があり、住民と医療従事者の交流の場にもなっていました。
今後の目標
高齢世帯の増加に伴い、今後は配食や見守りのニーズが一層高まっていくと思われます。人手を確保しつつ、農業生産・経済・雇用・福祉を循環させる仕組みを強化していきたいです。また、健康道場などの人が集まる機会がコロナ禍で減少する中、「次はいつ?」とリクエストが届いている催しもあり、工夫して継続できるよう模索しているところです。
まちのひとの声
男の健康道場は健康意識が高まりますし、何より先生のお話が楽しいので、毎年心待ちにしています。
主要推進組織 | 久野地区振興会 |
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郵便番号 | 699-1211 |
住所 | 島根県雲南市大東町上久野30-4(久野交流センター) |
電話番号 | 0854-47-0040 |
FAX | 0854-47-0040 |
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