地区の紹介
【誰もが安心して快適に暮らせるまちづくりを】
黒松地区は江津市最北端の日本海沿いに位置し、石州赤瓦が並ぶ昔ながらの町並みが広がっています。特産品はワカメや岩のりといった海産物で、夏の黒松の海岸は海水浴客やサーファーたちで賑わいます。
毎年7月に行われる大島神社例大祭は、黒松の沖合にある大島の本殿に祀られた「市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)」を、黒松海岸の地の御前(仮殿)に迎える伝統的な神迎え神送りの海上神幸祭です。夕方、神輿を乗せた御座船が大漁旗や色とりどりの電球をつけ、何艘もの漁船を伴って本殿から浜へ向かう風景は圧巻です。
10月に開催される黒松港まつりでは、地元の人による踊りや和太鼓、芝居などが披露されます。地元海産物を使ったボベ飯やサザエのつぼ焼き、いかめしが好評で、今では地元の人の一番の楽しみになっています。
活動のきっかけ
これからの黒松地区を考えた時に真っ先に上がる問題が、地域の担い手がいないということです。若い世代は日々の仕事に追われ、地域行事に参加する時間がなく、高齢者同士で助け合っていかなければならない状況です。
また、地区内にあった店がなくなり、高齢者が買い物をすることが難しくなってきています。こういった課題を解決するため、2009年から黒松自治区推進協議会を設立し、活動がスタートしました。
活動紹介
地域のみんなの強い味方「黒松こまりごと救援隊」
電球の交換、障子の張替え、庭木の剪定など、地域の高齢者などのちょっとした困りごとを地域のみんなで助け合う「黒松こまりごと救援隊」を2019年に発足しました。特に依頼の多い内容は、家やお墓の周りなどの草刈りで、お互い顔見知りのため安心して依頼できます。 救援隊のメンバーは60代から80代まで約20人。有償ボランティアとして活動しています。
地域みんなのよりどころ「海べのサロン」
地域住民の声として、「町の中心部にお茶会ができる場所があったらいいね」という意見が多くあり、地区内の空き家を借りて住民が気軽に集まれる憩いの場所を作りました。公募で集まったスタッフがお茶やお菓子などを準備して、高齢者の方たちと一緒におしゃべりしながら楽しく過ごします。現在は弁当に加え、地域内で育てた野菜の販売も行われており、夜には男性が集まる交流の場「赤ちょうちん」としても活用されています。
今後の目標
地区の高齢化により伝統ある祭りをはじめ、盆踊りの継承や地域行事の存続が難しくなってきました。
他にも、海岸のゴミ問題や買い物支援といった地域課題の解決に向け、今後の黒松を考える会として検討委員会を立ち上げ、地区の伝統を守りながら住民が元気で暮らせるための活動を考えています。
まちのひとの声
「海べのサロン」に行くとみんなが話しかけてくれるから楽しいです。オープンの日を忘れていても誰かが声をかけてくれるので助かります。
主要推進組織 | 黒松自治区推進協議会 |
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郵便番号 | 699-2831 |
住所 | 島根県江津市黒松町586(黒松地域コミュニティ交流センタ-) |
電話番号 | 0855-55-1601 |
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