地区の紹介
【住んで良し、訪ねて良しの故郷づくり】
跡市地区は江津市の西側に位置し、約100メートルから300メートルの標高に点在する20の集落からなる山間地です。
古墳や代官所跡地等の史跡が多く見られ、鎌倉から戦国時代にかけては、勢力をもった福屋氏の「本明城」の城下町として栄えました。江戸時代に入り備後往還と広島往還の交わる要所であったことから、浜田藩が阿刀市代官所と割元庄屋を配置し、治安維持と経済の中心として、また、「阿刀の市」と呼ばれる市場町としても賑わった場所です。元禄時代(1700年)頃から公式名称は「跡市」になりました。
田植えの時期になると、太鼓や笛のお囃子に合わせて歌いながら田植えをする「花田植え」が行われます。地域の大人や子どもたちをはじめ、県外からの参加もあり、伝統芸能として継承されています。跡市地区まちづくり協議会と連携をとってきた「跡市環境保全組合」はこうした地域の農地を守る活動が認められ、2020年に中国四国農政局長表彰最優秀賞を受賞しています。
活動のきっかけ
地区の人口減少と少子高齢化が進む中、以前は自治会が中心となって活動を行ってきましたが、役員の高齢化によりスムーズな活動が難しくなってきました。そこで2012年に「跡市地区まちづくり協議会」を立ち上げ、自治会と行政の間に立って、地域課題の解決に向けた取り組みを進めています。
活動紹介
旧跡市小学校を残していくための利活用
2016年に閉校した跡市小学校を地区のシンボルとして残すため、年間を通して地域行事に活用しているほか、新しい利用法を検討しています。 閉校時には人気アイドルグループが訪れたこともあり、そこから全国のファンとの交流が生まれました。また、小学校を舞台に地区の伝統・景色・暮らしを体験してもらう「AITABI」という交流ツアーも企画。県内外からの参加者と交流を深め、意見交換会を通して跡市の未来へのアイデアを見つけます。
苔栽培を通した新しい特産品づくり
地区の新たな取り組みとして苔の栽培を行っています。島根県農業技術センターの指導のもと、2018年から実施。コケプロジェクトとして旧跡市小学校裏の遊休農地などを利用して苔を育てています。収穫した苔は、ワークショップで使用するほか、庭に敷いたり、苔玉づくりのセットとして販売しています。 土壌のおかげか青々とした良質な苔が育つため、いずれは海外への出荷も目指しています。
今後の目標
遊休農地を利用した産業の拡大をもっと進めていきたいです。今は苔づくりの他、シャインマスカットや栗の栽培を行っています。シャインマスカットは順調に収穫できるようになってきており、道の駅などでも好評です。苔づくりについては、今後、自立できるくらいの売り上げを期待しており、外部企業などの協力を得ながら、販売先を増やしていけたらと模索中です。
まちのひとの声
跡市でできた苔はとても鮮やかな緑色で、作品にしてもとても映えます。
苔玉を玄関に飾ったりして癒されています。
主要推進組織 | 跡市地区まちづくり協議会 |
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郵便番号 | 695-0152 |
住所 | 島根県江津市跡市町625-1(跡市地域コミュニティ交流センター) |
電話番号 | 0855-56-2107 |
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