地区の紹介
【無理なく楽しく、住民みんなが楽しめるまちづくり】
下山佐地区は、安来市の西側に位置しており、山と山に挟まれた谷あいにあり、山佐川沿いに集落が点在しています。集落から見える「経塚山」は戦国時代、月山富田城を居城としていた尼子氏が、永福を願い山頂に経典を埋めたとされる山であり、毛利氏と合戦を繰り広げた場所でもありました。下山佐地区には当時の遺跡が今も静かに眠っています。
下山佐地区は、住民の半数が65歳以上で高齢化が進んでいますが、下山佐交流センターを拠点とする「がんばるの会」を中心に地域活性化に取り組んでいます。地域住民が主体となって途絶えていた盆踊りを復活させたり、門松づくりや料理教室を催したりと、自分たちで楽しみながら精力的に活動しています。子どもや若い世代も参加しやすいスポーツイベントなどを通じて世代間交流を促し、住民みんなでまちづくりに参加しやすい土壌を育んでいます。
活動のきっかけ
2017年、安来市の「がんばる地域おこし支援事業」を活用して下山佐地区交流センター運営協議会を中心に地域ビジョンを作成。これに基づいて地域活性化の取組を進めています。なお、地域ビジョンが作成される前年の2016年には、地元の旬の食材を食べる地区イベントを企画していた「旬を食べる会」のメンバーを主な構成員とした「がんばるの会」が盆踊りを復活させるなどの取組を行っています。
活動紹介
新たな交流の場「下山佐夜市」の開催(盆踊りの再開)
コロナ過のため中止していた「盆踊り大会」を再開しようと声かけを行いましたが、開催できずにいました。そこで、世代間交流を目的に「バーベキュー」や「カラオケ大会」など、「盆踊り」も含めた様々な事を一緒に行う「下山佐夜市」を計画したところ、久しぶりイベントに多くの住民が参加し、大盛況となりました。
盆踊りでは、子どもたちや年配の方々を中心に踊りの輪ができ、手拍子をしながら嬉しい汗をかきました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、辺りを夕闇が包んだ頃、花火が打ち上がり「下山佐夜市」は幕を閉じました。
今回のイベント(事業)には見掛けることのない人の参加もあり、役員から驚きの声が上がり、「事業とはどうやるべきか」という原点に返る気づきのあるイベントとなりました。
子どもから高齢者まで集う「よらいやカフェ」
もともとは、地区内の各集落に手作りお菓子を持って訪問し、「集いの場」を創出する「訪問カフェ」としてスタートしました。コロナ禍で訪問が難しくなったため、現在は下山佐交流センターで月1回、「よらいやカフェ」として開催しています。幅広い世代が参加できるように土日に開催し、フラワーアレンジメント教室やペタンク大会など企画内容も工夫しています。合間にお茶を飲む時間も設け、住民同士の交流が生まれています。
今後の目標
まちづくりの担い手が高齢化する中、40~50代の担い手の育成に取り組んでいます。若い世代が参加したくなるようなイベントを通じて交流を促進していますが、継続性を重視し、あくまでも運営側が無理なく、楽しみながら取り組むことができるイベントを開催しています。その成果もあり、イベントや事業をスタートさせる際に若い世代が実行委員に参加するようになっています。今後はこうした取り組みを継続し、地域内でのつながりが広がる事を期待しています。
まちのひとの声
・「下山佐夜市」は多くの住民の参加があり、楽しい交流の場となりました。
・「よらいやカフェ」は企画だけでなく、普段顔を合わせることのない、違う集落の人や子どもたちと話ができることも楽しみです。
主要推進組織 | がんばるの会 |
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郵便番号 | 692-0412 |
住所 | 島根県安来市広瀬町下山佐498(下山佐交流センター) |
電話番号 | 0854-32-3840 |
FAX | 0854-32-3840 |