地区の紹介
【三瓶山のふもとに広がる自然の神秘あふれる地区】
北三瓶地区は大田市街地から県道56号線に沿って南東へ約17kmの三瓶山の北側のふもとに位置します。北三瓶地区を構成する山口、多根、野城の3つの地域は、かつての出雲国と石見国の国境にまたがっており、出雲と石見の地域性が入り混じったユニークな土地柄です。
三瓶山とのつながりは強く、地区内には三瓶山の古名「佐比賣山(さひめやま)」を継ぐ「佐比賣神社」があり、神社に奉納される多根神楽は、大田市の指定無形文化財に指定されています。
また、三瓶や島根の自然、生物について、見て触れて学ぶことのできる「島根県立三瓶自然館サヒメル」や、四千年前の森の姿を今に伝える埋没林を展示した「三瓶小豆原埋没林公園」があり、県内外から多くの人が訪れます。縄文時代から現代に続く、この地域にまつわる文化や歴史を学びながら、三瓶の雄大な自然を感じることができます。
活動のきっかけ
少子高齢化が進む中、野城、多根、山口の3地区が連帯して一緒に地域課題に取り組もうと、2012年に「北三瓶よろず会」を結成。2014年からは北三瓶よろず会の実働部隊として、「農林畜産業」、「生活・環境」、「交流・定住」の3分科会に分かれて活動をはじめました。
「北三瓶は一つ」をスローガンに、一人一人が地域の今と将来に関わり、みんなが元気に楽しく暮らし続けられる地域づくりを目指しています。
活動紹介
備えることで安心に暮らせるまちづくり「自主防災の取組」
北三瓶よろず会の担う役割の一つとして、2014年に自主防災会を設立しました。災害時における住民の避難場所について考えようと、地域の航空写真を撮影して危険箇所や避難場所を確認しました。それらをもとに15の小自治会それぞれの防災マップを作成し、救急医療情報キットと一緒に全戸に配布。また、発電機、土嚢袋、ブルーシートといった災害時に必要なものを小自治会ごとに配置して備えることで、安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいます。
ふれあい弁当で触れ合う心「配食サービスにあわせた見守り活動」
北三瓶よろず会の生活・環境分科会が2015年に高齢者を対象に聞き取り調査を実施したところ、地域内で車の運転を控える方や車を持っていない方等が増加しており、買い物など生鮮食料品の調達が困難なため、食事の栄養バランスが偏ってしまうという声がありました。そういった課題を解決するため、週一回の配食サービスを始めました。地域のボランティアスタッフが個別に配達し、電球の取替えといった困りごとの解決や見守りを兼ねた声かけなど、高齢者と心の触れ合う活動になっています。
今後の目標
コロナ禍で活動が制限される中、もう一度原点に戻り、地域づくりの活動を見つめ直す時を迎えています。地域というものは生き物のように時代によってどんどん変化しています。無理のないところで、その時々にある問題に柔軟に対応しながら、北三瓶の3つの地区が1つになって地域課題の解決に向けた取り組みを続けていきたいと考えています。
まちのひとの声
ふれあい弁当を届けてもらう時に「どうしてましたか?」と気遣ってもらえるのがうれしいです。世間話もできるので、いつも楽しみにしています。
主要推進組織 | 北三瓶よろず会 |
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郵便番号 | 694-0002 |
住所 | 島根県大田市山口町山口1181番地1(北三瓶まちづくりセンター) |
電話番号 | 0854-86-0478 |
FAX | 0854-86-0478 |