地区の紹介
【海・山の恵みを活かす小野の里】
小野地区は益田市の西側にあり、山口県との県境に位置しています。万葉集の代表的歌人である柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)の生誕地として伝えられ、人形峠から望む大海原や、三里ケ浜から眺める夕陽など、絶景スポットが続いています。中でも小浜海岸の海は美しく、日本の風景画で有名な昭和を代表する画家である東山魁夷(ひがしやまかいい)が皇居の障壁画のモデルとした場所として知られています。小浜海岸の岩礁・宮ヶ島に鎮座する衣毘須(えびす)神社は、大潮や時化(しけ)の時は参道が消えて渡れなくなることから、山陰のモンサンミッシェルと呼ばれ、地域のシンボルとして親しまれています。
地区内にスーパーや診療施設はなく、へき地巡回診療による医療確保など、住民の生活不安を解消するための取組が進められています。
活動のきっかけ
地域住民一人ひとりが主体的に取り組む地域づくりを進めようと2014年に地域自治組織の準備委員会を立ち上げ、地域課題を把握するため、住民アンケート調査を実施しました。その結果、少子高齢化や地域医療体制の確保などの課題が確認されました。地区内の課題解決を目指して2017年に地域自治組織「夢あふれる小野の里」を設立。「防災環境部」「健康福祉部」「生涯学習産業部」を設置し、地域住民と共に地域課題解決に向けた取組を進めています。
活動紹介
地域みんなで子ども達を守る「子ども見守り活動」
全国的に不審者による子どもへの声掛け事案などが多発していたことから、住民の心配の声を受け、2020年から小学校児童の登下校時の見守りや、子どもたちの活動時間に合わせて散歩などをしながら見守る日常的な「ながら見守り活動」を実施しています。また、見守り活動にあわせて、通学路の危険個所の点検や、大きな声であいさつを交わす「あいさつ運動」も行っています。
地域の賑わいをつくる「おの産直市」
地域の人が交流できる場を設けたいと、年3回の実施を目標に、地区内で生産された米や野菜、加工品などの販売や有志グループによる飲食物の出店などを行う「おの産直市」を開催しています。ウォーキングイベントや子どもの販売体験なども併せて実施し、地区内外から人が集まる賑わい創出の場となっています。
今後の目標
「夢あふれる小野の里」の活動を継続していくために、後継者の育成を進めていきたいです。また、自治組織で行っている活動について、地域住民一人ひとりに関心を持ってもらい、気軽に参加してもらえるよう、子どもたちを巻き込んだ取組を行うなどの工夫をしていきたいです。その他、地区内の状況を把握し、近年相談が増えている鳥獣被害対策など、住民の声を聞きながら新たな取組も進めていきたいと考えています。
まちのひとの声
通学路には人通りが少なく不安な場所もあるので、見守ってもらえることが本当に有難いと思っています。
主要推進組織 | 夢あふれる小野の里 |
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郵便番号 | 699-3763 |
住所 | 島根県益田市戸田町イ501番地(小野公民館内) |
電話番号 | 0856-28-0001 |
FAX | 0856-28-0001 |