地区の紹介
【みんなでやって未来こい!、未来へつなぐまちづくり】
伊野地区は島根半島の中央部にあり、出雲市の最東端に位置しています。日本海に面した町、里山風景が広がる町、宍道湖沿いの町の3町からなり、市内で唯一日本海から宍道湖までつながっています。海あり、山あり、宍道湖ありと、食材豊かで漁業や農業が盛んな地域です。
高齢化とともに人口減少が進んでいる伊野地区では、自治協会を中心に子育て・教育支援、産業振興、関係人口づくりなどに取り組み、2020年「伊野の未来を創る戦略会議」で将来ビジョンを作成しました。翌年、ビジョンの実行部隊である「伊野やって未来こい!ネット」が発足し、精力的に活動しています。
活動のきっかけ
出雲市では2012年から学校再編が進み、小学校を残すか否か、住民たちは選択を迫られました。伊野地区では保護者を含む検討委員を中心に2年半にわたる丁寧な話し合いを重ね、小学校の存続を決定。残すからには小規模校のデメリットを解消し、大きな魅力をつくろうと「学校×地域」の連携が始まり、その後のまちづくり活動のきっかけとなりました。
活動紹介
空き家からまちづくりの交流拠点に生まれ変わった「垂水邸」
伊野地区の空き家活用の可能性を探るプロジェクトとして、空き家を改修した「垂水邸」が交流拠点に利用されています。改修の過程では地元の小学生が壁塗りに挑戦し、2021年から「田舎の小さな音楽会」と題したコンサートや、地区の女性たちによる梅シロップづくり、国際ワークキャンプの一環で留学生を招いての障子張り体験などが開催され、イベントを通じて地区内外の交流が生まれています。
小学生も参加する「伊野いち」は伊野地区まるごと産直市
伊野の農業者たちが、売り物ではない野菜を安価で提供しようと2014年から始まった年2回の産直市。農作物のほか、海の幸やパンなどの多彩な商品が並びます。 2015年から伊野小学校5、6年生が総合的な学習の一環として、産直市の準備から販売まで一連の流れに関わり、子どもたちの元気な姿は「伊野いち」の名物となりました。毎回多くの人で賑わい、2020年には常設店舗「よっ得?!伊野いち」が国道沿いにオープンしました。
今後の目標
伊野地区ではまちづくりフォーラムや国際ワークキャンプ、高齢者支援、子どもの居場所づくり、動画配信など多くの活動を行っていますが、人口減少によるコミュニティー存続の危機は深刻です。活動の担い手も高齢化する中、いかに熱量を維持し、存続させていくかが重要です。「関係人口づくり」が今後のカギを握ると考え、他地区や地区外の事業者とも連携しながら広い視野でのまちづくりを目指しています。
まちのひとの声
「伊野いち」は豊富な品揃えや生産者との交流が楽しいだけでなく、小学生が一生懸命レジ打ちや配膳をしてくれる姿に、毎回元気をもらっています。
主要推進組織 | 伊野地区自治協会/伊野やって未来こい!ネット |
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郵便番号 | 691-0072 |
住所 | 島根県出雲市野郷町492-5(伊野コミュニティーセンター) |
電話番号 | 0853-69-1526 |