地区の紹介
【山川の自然あふれる山間地域】
黒沢地区は浜田市三隅町の南側に位置しており、矢原、井川、下古和の3自治会と上古和、黒沢1区、黒沢2区の3集落で複数の自治会・集落で構成される地区です。かつては石州和紙の原料となるコウゾやミツマタなどを栽培していましたが、現在の主産業は農業で、美しい田園風景が広がっています。
地区内にある推定樹齢約660年の「三隅大平桜」は、彼岸桜と山桜の両方を合わせもつ貴重な品種で、国の天然記念物にも指定されている地域のシンボルです。枝張24メートル、高さ17メートルというダイナミックな巨木で、春になると桜を見に県内外から多くの人が訪れます。
地域内に流れる三隅川は、古くから氾濫を繰り返して、これまで何度も被害を受けてきたため、自然との調和を図りながら生活をしています。三隅治水計画の中核である御部ダムに加え、現在建設中の矢原川ダムが完成することで、安心・安定した生活ができることを期待しています。
活動のきっかけ
2009年、黒沢公民館を拠点とした新たな住民自治組織として「黒沢まちづくり委員会」が発足。さらに2011年には、地域の課題は地域で解決できるようにしようと「ふるさと創生未来会議」を設置しました。組織の見直しや地域課題を洗い出しながら1年かけて地域の未来について話し合い、内容を明確に示した7つの「提言書」を作成。その提言書に基づいて、さまざまな活動を行っています。
活動紹介
縦と横の繋がりが織りなす交流が広がる「拡大同窓会」
少子高齢化による人口減少の対策として、交流・関係・活動人口を増やすための取り組みをしています。その一つが、廃校になった小中学校の卒業生を対象にした拡大同窓会。250名近い参加の中、同世代とつながる横の糸と、上下世代とつながる縦の糸が織りなす交流は、同窓会後も広がっています。こうした繋がりを通して地域から情報を発信し、故郷に関心を持ってもらうことで、将来の人口増加などにつながることを願って活動に取り組んでいます。
食で地域をつなげる「ちい助弁当」
地域のお料理上手が集まり、“地域を助ける・地域が助かる”という思いを込めて、まちづくりセンターの調理実習室でお弁当を調理・販売します。お食事処「ちい助」と称し、地域の高齢者の見守りを兼ねた弁当の配食のほか、週に一度、一般の方にも予約販売をしています。住民の方から季節の食材を提供してもらうこともあり、地域が食で繋がり、良い循環が生まれています。
今後の目標
作成した提言書に基づいてさまざまな活動を行い、また、継続していくことが何よりも大事と考えています。人材不足対策にはSNSなどによる関係・交流人口づくりも大切ですが、家と家の距離はあっても、心と心の距離が近いこの地域の強みを活かし、現在取り組んでいることを大切にしながら、地域全体で持続可能なまちづくりを目指します。
まちのひとの声
拡大同窓会に参加し、やっぱり故郷は最高だと改めて思いました。微力ながら故郷のためにお手伝いできることがあれば協力していきたいです。
主要推進組織 | 黒沢まちづくり委員会 |
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郵便番号 | 699-3215 |
住所 | 島根県浜田市三隅町下古和1518(黒沢まちづくりセンター) |
電話番号 | 0855-35-1509 |
FAX | 0855-35-1503 |