地区の紹介
【歴史と山川の恵みが地域の自慢】
和田地区は浜田市旭町の広島県境に位置し、和田、重富、本郷、戸川の4地区からなる山村地域です。かつては浜田藩の参勤交代道であった浜田広島街道が、現在では浜田方面と山陽方面をつなぐ県道や浜田自動車道が通り、昔から交通の要所とされている地域です。
地区内の重富からは、6世紀頃のものとされる「やつおもて18号墳」が出土しました。その場所には「浜田市旭町ふるさと公園」が整備され、竪穴式住居や5分の4サイズの円墳、出土品などが展示されています。また、同じ重富地区内には、戦国時代の豪族福屋氏の家臣で重富氏の居城、「重富城(別名尼御前城)」もあります。
地域の主産業は農業であり、稲作をはじめ椎茸や桃の栽培などを行っています。特に桃は甘くてみずみずしいと定評があります。また、夏には地区を流れる八戸川に渓流釣りを楽しむ人が訪れるなど、山川の幸に恵まれた地域です。
活動のきっかけ
2009年に地域住民が主体となってまちづくりの方向性について話し合い、その内容を実行するため、2010年に「和田地区まちづくり推進委員会」が設立されました。その翌年からは「ふれあい福祉部」、「健康・スポーツ部」、「総務・企画部」がそれぞれの取り組みを強化し、現在も住民による活力のあるコミュニティを形成するため、協働のまちづくりを実施しています。
活動紹介
エゴマ栽培による耕作放棄地対策
住民を対象としたワークショップから、耕作放棄地の拡大などが課題として見えてきました。そこで2018年設立の「和田の未来を考える会」やまちづくりセンターと連携して、耕作放棄地を減らし、地域の環境保全と美化につながる対策を模索。その対策の一つとして、獣害の少ないエゴマ栽培を始めました。試行錯誤しながら、地域の環境保全と美化につながるよう、取り組みを進めています。
地区内にある唯一の給油所を維持する活動
和田地区の唯一の給油所が、2022年12月に地下タンクの法定耐用年数に達するため、その存続が課題となっていました。地域にとって情報交換の場であり、車用以外にも農機具の分解整備や暖房用燃料の供給など住民の生活と深く関わっている給油施設を存続させるため、まちづくり推進委員会の総務企画部が中心となり「和田給油所運営支援の会」を立ち上げ、給油所の利用状況を調査し、支援計画を市へ提出しました。補助事業を活用することとなり給油タンクの検査と改修を経て2022年11月1日に住民が一丸となった課題への取り組みが実を結びリニューアルオープンしました。
今後の目標
エゴマ栽培に関わってくれる地域住民を増やし、耕作面積を広げるとともに、エゴマに限らずコウゾの栽培など、他の対策方法も検討していきたいと思います。また、住民の方を対象にアンケートを実施して今後についての意見を取り入れ、それぞれの想いに寄り添いながら地域の活性化につながる「人・モノ・こと」を育てる取り組みを継続していきたいと思います。
まちのひとの声
種まきから刈り入れ、そして脱穀などの作業は骨が折れますが、エゴマ栽培が故郷の風景を美しく保っていると思うと嬉しいです。いつか和田のエゴマとして商品化するのが夢です。
主要推進組織 | 和田地区まちづくり推進委員会 |
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郵便番号 | 697-0424 |
住所 | 島根県浜田市旭町和田1284(和田まちづくりセンター) |
電話番号 | 0855-45-1918 |
FAX | 0855-45-1918 |