地区の紹介
【石見の文化・経済発展を支えた歴史あるまち】
浜田市の東部に位置する今市地区。中央を縦断する家古屋川沿いに集落や耕地が広がる、自然豊かな山あいの地区です。古くから物資取引の中心地として栄え、江戸時代、浜田藩が参勤交代のために利用していた浜田と広島を結ぶ旧街道は、石見地方の文化・経済の振興をもたらす主要幹線道として発展。また、津和野藩の所領であった今市地区では和紙の製造が盛んに行われていました。
平成の合併前、今市地区は旧旭町の中心部であったことから、浜田市役所旭支所や運動公園、小・中学校などの行政機関や教育機関が集まっています。2008年には「島根あさひ社会復帰促進センター」が開所し、大きな雇用が生まれ人口が急増しました。また、2009年に地域活性化と農業振興を目的に食料品や日用品などが購入できる「地域交流プラザまんてん」がオープン。車で移動できない方などの買い物支援として移動販売を開始するなど、地域の重要な役割も担っています。
活動のきっかけ
市町村合併のあった2005年より、浜田市では旧市町村ごとに「自治区」を置く自治区制度を導入し、それぞれの地域住民の意見や地域の個性を活かしたまちづくりが進められていました。現在、自治区制度は廃止され、それを引き継ぎ協働のまちづくりが進められるようになりました。2009年に「今市地区まちづくり推進委員会(四つ葉振興会)」を設立。市街地への交通路線廃止や年々寂れていく町に危機感を強める中、できる限り住民主体で、楽しみながら地域を支えていけるよう様々な取り組みを進めています。
活動紹介
空き店舗を活用した多世代が集うサロン「まるやの日」
地域住民の交流の場をつくろうと空き店舗を活用した「まるやの日」を定期的に開催しています。一人一人が「お世話さん」として参加し、会場の準備や片づけ、茶菓子のサービス等を自発的に行っています。保健師・駐在所などによる講話や生け花、「旭ふる里まつり」の日に合わせたバザーなど様々な活動を実施。住民同士が繋がることでいつでも助け合える、見守りのネットワークづくりとしても活用されています。
ふるさとを再発見「わいわい健康ウォーキング」
健康づくりを目的として推進委員会発足以来、毎年開催されている「わいわい健康ウォーキング」。地区内の4つの自治会が、持ち回りで運営を担当しています。自分の暮らす地域をゆっくり歩きながら探索し、ふるさとの歴史や自然に改めて目を向けながら、地域の魅力を再発見することや住民同士が交流できるイベントとして親しまれています。
今後の目標
今後は働く世代にとっても参加しやすい組織の仕組みづくりや、運営方法を考えていく必要があります。また、コロナ禍で中止されていた行事を今後どのような形で継続させ、住民同士のコミュニケーションの場を維持していくか、住民の意見を踏まえて検討していく予定です。さらに推進委員会が目標に掲げる「助け合い」のまちづくりに向け、災害時の防災対策や車を運転できない方の移動手段など、多様な課題についても取り組みを進めていきたいと思います。
まちのひとの声
「わいわい健康ウォーキング」に参加してみて、日頃、歩くことがないので良い機会でした。お土産のおにぎりも美味しかったですし、昔、遠足で雲月山に上がったことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。
主要推進組織 | 今市地区まちづくり推進委員会「四つ葉振興会」 |
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郵便番号 | 697-0425 |
住所 | 島根県浜田市旭町今市641-1(今市まちづくりセンター) |
電話番号 | 0855-45-1757 |
FAX | 0855-45-1203 |