浜田市小国地区おぐに

【お互いが顔見知りで繋がりの深い地区】
　小国地区は県西部の浜田市金城町の中央部に位置します。地区の東西を流れる周布川水系小国川に沿って民家や田畑が点在する、緑豊かな中山間地域です。浜田市内でも高齢化率が高く、高齢者の生活環境などに問題を抱えていますが、人口が少ないゆえにお互いが顔見知りで、住民同士の繋がりが深いという強みがあります。
　また、小国は小説家や詩人であり、日本近代劇の先駆者としても知られる島村抱月の故郷です。その歴史的価値に注目し、生誕跡地には「島村抱月生誕地顕彰の杜公園」がつくられました。胸像や顕彰碑、作詞した代表作の「カチューシャの唄」が流れるメロディーボックスなどが設置されており、抱月が幼少期を過ごした風景の中、小国富士の愛称で呼ばれる二子山を見上げながら、その功績や創造の精神を学ぶことができます。

　これまで以上に地域が一つになってまちづくりに取り組むために、2021年に浜田市内全域で公民館がまちづくりセンターになりました。その動きにあわせて、小国自治振興会は「小国まちづくり委員会」として　2021年4月に新しくスタートしました。
　この新体制により公民館と自治会の垣根は取り払われ、地域を盛り上げて絆を深めるための取り組みを共同で行っています。まちづくりセンターや旧公民館の「小国まめな館」を活用した様々な活動や行事を計画し、広報誌「おぐに富士」を全世帯に配布し、お知らせしています。

　あいのりタクシーについては食料品の買い物だけでなく、2022年12月からは金融機関、市役所へも運行します。今後は衣類などが販売される遠方の商業施設への運行も検討しています。
　また、地域内での活動や行事への参加などの送迎にも活用できるようにして、外出機会を増やすことで日頃会えない人との交流を持ってもらいたいと考えます。
　住み慣れた場所で長く暮らしていけるよう、住民が必要としていることを調査して取り組んでいきたいです。

　交通支援の「あいのりタクシー」は移動だけでなく、付添人の方が買いたいものを一緒に探してくれたり、荷物を家の中に運び入れてくれたり、助けてくださるので安心して出かけることができます。