地区の紹介

【郷土の偉人から学び続ける雲城地区】
 浜田市街地から国道186号線を南へ進んだ先、金城町の入り口にある雲城地区。浜田市内の中山間地域としては比較的人口や世帯数が多く、若い世代が増加しつつあるのが特徴です。地区の中心部は行政や医療、教育機関も整っており、主要な商業施設も揃う便利なエリアとなっています。
 浜田市金城町の三大偉人の一人である「岡本甚左衛門」は、江戸時代後期にこの地区に生まれました。海抜230メートルの台地である雲城地区は、水の確保が難しく耕作に不向きだったため、農地が少なく、農業が主な仕事であった当時では、働き口が少ない地域でした。そうした土地を改善するため、「岡本甚左衛門」は私財を投じて複数の堤を築き、村を開拓しました。地域の発展に尽力した多大な功績と故郷を思う熱い気持ちは語り継がれ、市内の多くの小学生が校外授業として学び、郷土の誇りとして、今もなお敬われ続けています。

活動のきっかけ

 雲城地区は、ほかの中山間地域と比較すると人口が多いことや、地区の中心部に行政や医療、教育機関が集中するなど、居住地域によって生活機能に差があるため、雲城地区全体としての取り組みが難しいことから、まずは集落ごとに構成した「小さな里づくり」からスタートしました。公民館、まちづくり委員会、行政機関が連携して、各集落に問題点を聞いて回る「お出かけ公民館」を実施し、課題や意見を洗い出して対策を検討。自ら課題を見つけて解決に取り組む姿勢を土台として、活動の範囲や参加する世代の幅を広げ、今のまちづくりにつながっています。

活動紹介

小さな命がつなぐ縁と、広がる交流「ハッチョウトンボを通じた人づくり郷づくり」

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地域産業の振興

 「ハッチョウトンボ」は絶滅危惧種に指定されている日本最小のトンボで、雲城地区で生息が確認されて以来、地域の宝として大切に守られています。地区では「ハッチョウトンボを守る会」と協力し、観察地の環境整備をするほか、冬も湿地の草刈りをするなど、環境保護活動を実施。浜田市内の学生たちの環境教育の場としての活用や、全国的な「ハッチョウトンボサミット」への参加など、小さな命が縁を繋なぎ、交流を広げています。

高齢者の生活に、安心と彩りの和みを「ひとり暮らし高齢者花鉢プレゼント&高齢者生活実態調査」

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高齢者支援

 地区に暮らす高齢者に対し、どんなサポートが必要かを確認するため、地域の民生委員と連携・協力し「高齢者生活実態調査」を実施しました。社会福祉協議会の「まごころ弁当と安否確認」にまちづくり委員会の役員が同行して、ひとり暮らしの高齢者宅の訪問にあわせてアンケートを行いました。訪問の際には、心が少しでも和むようにと、寄せ植えの花鉢にメッセージを添えてプレゼント。高齢者の声を聞くことで、家の周りの環境整備など必要とされている生活支援を確認する良い機会になりました。

今後の目標

 雲城地区は比較的、高齢化率が低い地区ですが、残念ながら若い世代はまちづくり活動への参加が少ない状況です。これまでの活動を継続していくためにも、若い世代や子育て世代の人たちが参加できるような、みんなで楽しめるイベントを開くことが必要と考えます。そして、交流を増やす事で、まちづくりに関心を持ってもらえるような仕掛けを考えていきたいと思います。

まちのひとの声

 ハッチョウトンボは小さくて可愛いだけでなく、命を感じさせてくれました。自然を大切にしてトンボを守っていきたいです。

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主要推進組織

雲城まちづくり委員会

郵便番号 697-0121
住所 島根県浜田市金城町下来原171(雲城まちづくりセンター)
電話番号 0855-42-2076
FAX 0855-42-2076

活動紹介のPDFデータ