松江市忌部地区いんべ

【豊かな自然の中で、誰もが住みやすい地域を目指して】
　松江市の南部に位置する忌部地区。市内の水がめである千本ダム、大谷ダムや、四季を通じて人々の目を楽しませてくれる忌部花街道など、自然に恵まれた「水と緑の花の里」です。標高が400mにある空山には、キャンプ場や遊歩道などが整備された忌部自然休養村があります。そこからは、宍道湖を含め松江市を一望することでき、空が澄んでいるときには、隠岐の島が見えるほど「空」も魅力的な地域です。
　近年は、山陰自動車道、田和山の区画整理事業などの影響で、市街地からの移動時間が短縮され、ベッドタウンとして市内外からの移住者も増加傾向にあります。自治会の加入率はおよそ９割あり、地域活動にも多くの小中学生が参加するため、世代間交流も盛んに行われています。
　また、地区内に２０年以上前からお助け隊「忌部助け合いセンター輪の会」が活動しており、その活動は地域の助け合い精神の象徴でもあり、県外のみならず国外からの視察もあったほどで、地域の宝物になっています。

　さまざまな活動が以前から行われてきておりましたが、松江市の地域版まちづくり総合戦略策定（令和４年12月）にあたり、「忌部まちづくり推進会議」が改めて地区の現状や課題を「子育て・教育・青少年支援」「健康・福祉」「防災・安全・環境」「自治会活動」「農林業・観光産業」の５つに分けて整理し、それらに基づく活動に取り組んでいます。

　少子高齢化に伴い、独居高齢者が増え、各種役員等の担い手が不足してきています。今後は、既存の活動を大切にしつつも、隣・近所での助け合いや、地域でのつながりも大切にしながら「みんなが参加し住みやすい地域」にしていきたいです。

　昔から続く児童・生徒や高齢者等への見守り活動は現在も盛んで、小学生から高齢者まで安心して暮らせます。