取組の背景とイメージ

 

内の中山間地域では、人口の流出や高齢化の進行により、地域づくりの担い手不足が深刻化し、買い物、金融、医療介護などの日常生活に必要な機能・サービスの確保が困難になる集落が増えています。(下図参照)

 

 ◆ 中山間地域の人口動向

 資料:国勢調査(総務省)

 

 ◆ 高齢者比率・若年者比率の動向

資料:国勢調査(総務省)

 

 ◆ 集落の状況(平成30年と令和3年の比較)

資料:集落人口調査

 

 

こうしたことから、県では、公民館エリア(旧小学校区)を基本単位として、住民同士の話し合いを通じて、地域運営の仕組みづくりに取り組む「小さな拠点づくり」への推進してきました。

 (参考) 小さな拠点づくりとは

 

その結果、中山間地域の全251の公民館エリア(令和6年3月末時点)のうち、半数以上で、地域の計画を作成し、住民主体で日用品販売や高齢者の移動支援、見守り活動など活動が始まりました。

 

一方、平成30年度に実施した調査によると、公民館エリアの人口規模が小さくなるにしたがって、日常生活に必要な機能やサービスの維持・確保が厳しい傾向にあります。(下表参照)

 ◆ 公民館エリアの機能・サービスの現存状況

公民館エリアの機能・サービスの残存状況

資料:平成30年島根県地域実態調査

 

 

こうした状況から、将来を見通せば、更なる人口減少は避けられず、より厳しい状況に直面することが見込まれるため、今後は、公民館エリアを基本単位としつつ、場合によっては複数のエリアが機能を集約するなどより広い範囲での取組を促していく必要があります。

そこで、生活機能の確保が急務な複数の公民館エリアの連携による「モデル地区」を選定し、重点的に支援しています。

「モデル地区」の状況については、以下のリンクからご覧ください。

 

□モデル地区

 大田市久利・大屋地区

 安来市比田・東比田地区

 江津市長谷・市山・川戸・谷住郷・川越地区

 邑南町阿須那・口羽地区

複数公民館エリアの連携イメージ図