モデル地区

邑南町 阿須那・口羽地区 あすな・くちば

地区の紹介

【阿須那と口羽が手を取り合ってつくる「はすみの村づくり」】
 邑南町の最南端に位置する阿須那地区と口羽地区は、2004年の邑南町合併まで「羽須美村」という地域でした。一級河川「江の川」に接し、邑南町の東の玄関口となっており、口羽地区では川角集落での「花桃まつり」、阿須那地区では宇都井での旧JR宇都井駅を活用した「INAKAイルミ」や「三江線トロッコ」等の取り組みがあり、多くの観光客が訪れています。
 地区の人口減少や若者の流出など地域活動の担い手の確保が課題となる中、重要な公共交通機関である三江線の廃線が決定しました。2つの地区で同じ危機感を共有し、力を合わせ「デマンド交通」を開始。両地区が一体となって困難に立ち向かう機運が高まり、買い物支援や生活を支える活動を進めています。

活動のきっかけ

 2018年のJR三江線の廃線により、地域の重要な交通インフラがなくなったことで、住民たちが地域の衰退に危機感を感じるようになりました。これをきっかけに、2019年から「NPO法人はすみ振興会」が主体となり両地区の住民の移動を支援する「はすみデマンド」の運行を開始。さらに全住民にアンケートを行い、両地区で連携して取り組むべき課題などについてさらに検討を進め、2021年3月に課題解決に向けた取組方針等をまとめた「はすみ村づくり計画」を作成しました。

活動紹介

有料デマンド型送迎サービス「はすみデマンド」

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買い物支援 高齢者支援 生活交通

 「NPOはすみ振興会」が利用者から予約を受け、ドアツードアで自宅から羽須美地域内の目的地まで送迎する「はすみデマンド」。各自治会からドライバーを出し合い、それぞれが登録した自家用車を使って運行しています。利用者は事前に回数券を購入し、乗車する際にドライバーへ渡します。利用目的の8割以上が通院のため、利用者にとって欠かせない交通手段となっています。

今後の目標

 現在の取り組みの中心である「はすみデマンド」では、両地区に受付窓口を設置して、きめ細やかに住民の移動をサポートしています。今後は両地区の交通拠点の整備や、両地区内で手に入りにくい日用品などが購入できるよう、地元企業と連携した買い物支援の仕組みづくりなどを検討しています。
 また、住民ワークショップで出た意見も踏まえ、若い世代が地域活動に参加しやすくなる集いの場づくりなど、さまざまな世代を対象とした活動にも広げていきたいと考えています。

まちのひとの声

 今までは病院や、買い物に行くための移動手段がなく、なかなか外に出られませんでした。「はすみデマンド」ができたおかげで外に出やすくなり、本当に助かっています。

主要推進組織

NPOはすみ振興会

ホームページ

郵便番号 696-0603
住所 島根県邑智郡邑南町下口羽480-1
電話番号 0855-87-0002
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活動紹介のPDFデータ

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