モデル地区

江津市 桜江地区 さくらえ

地区の紹介

【5地区の連携した取り組みで安心して住み続けられる地域を目指す】
 江津市の南東部に位置し、平成の合併前は1つの町であった桜江地区。長谷・市山・川戸・谷住郷・川越の5地区で構成されるこの地区は、東西を江の川が流れ、何度となく水害と闘ってきました。少子高齢化により担い手不足が進み、地域活動の継続が困難になりつつある中、安心して住み続けられる桜江地区を目指して、5地区が連携して防災や若者の定住対策などに取り組む動きが始まっています。

活動のきっかけ

 2018年7月の集中豪雨で、桜江地区全体が甚大な被害に見舞われました。それ以降も災害が頻発していたことから、5地区で連携した防災体制の構築が必要だと考え、話し合いが始まりました。意見交換会では、高齢化や人口減少により担い手が不足し、防災活動をはじめとした各取組の継続が難しくなっていることが課題としてあがりました。また、若年世代の定住が進まないことも大きな課題で、地区内の年間出生数も減少し、複数あった保育園は地区に1つとなりました。
 これら共通課題について話し合いを進め、「防災体制の構築」「若年世代の定住促進」「高齢者の生活利便性向上」の3つの取り組みを5地区で連携して進めていくこととし、2020年6月に「さくらえ地区小さな拠点推進協議会」を設立しました。地域コミュニティ組織に加えて、小中学校のPTAや商工会、民間企業、民生委員が参加しており、地域が一体となった取り組みを進めています。

活動紹介

5地区の自主防災組織が連携した防災力の強化

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防災活動

 毎年のように起きる災害に備えようと、長谷・市山・川戸・谷住郷・川越の5地区がお互いに連携、支援する体制を構築し、桜江地区全体の防災力を高める取り組みを進めています。まずは各地区で取り組みを進めようと、研修会やワークショップを開催して課題を把握。アドバイザーの助言を受けながら、地域が一体となって防災対策の強化を図っています。

地域の活動を広げる交流拠点施設「3Colors」

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高齢者支援 子育て支援 その他

 長らく空き家となっていた本屋を改修して、地域の交流拠点「3Colors」がオープンしました。バス停のある旧川戸駅近くのこの拠点は、バスの待合所、子どもたちの自主学習の場として地域住民に利用されています。現在、若者を中心としたチームで話し合いを進めており、多世代交流やコミュニティ学習塾、高齢者サロンなど新たな活動の場としての活用を検討しています。

今後の目標

 引き続き、住民の防災意識の向上や地域の交流拠点「3Colors」の活用を進めていきます。さらに、高齢者の買い物支援の仕組みづくりや、子どもから大人まで幅広い年代が交流できる場の創出にも取り組んでいきます。地区の住民一人ひとりが笑顔で住み続けられるように、住民の声を丁寧にひろいながら取り組みを進めていきます。

まちのひとの声

 学校外で勉強のできる場ができて嬉しいです。これからもテスト期間などに、友達と交流拠点「3Colors」を利用していきたいです。

主要推進組織

さくらえ地区小さな拠点推進協議会

活動紹介のPDFデータ

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