地区の紹介

【地域に根づいた「日登の教育」】
 日登地区は、雲南市の中央部の山間にある農村地帯です。戦後の復興途上の時代から全国に先駆けて「地域づくり」「人づくり」を理念として取組を進めてきた地区で、その背景には日本の教育者として名高い加藤歓一郎先生の存在があります。加藤先生は日登村立日登中学校の初代校長や、当時は全国的にまだ少なかった公民館を発足して館長を務めるなど、地域や地域を担う人づくりに尽力してきました。中でも加藤先生が提唱する生産教育(産業教育)の実践などは全国から注目され、現在もその教えを受け継ぎながら、地域の教育現場では食と農の「日登教育」が続けられています。
 また、この地区ではホシザキ電機の創業者である坂本薫俊氏や、木次乳業創業者の佐藤忠吉氏といった、島根を代表する企業の創始者を輩出してきました。町内にあるホシザキ電機島根工場やそのグループ会社、食の杜といった商工業が地域を支えています。

活動のきっかけ

 1950年の日登公民館発足以来、加藤先生の教えを理念に地域に根づいた活動を続けてきました。2006年に「地域自主組織 日登の郷」としての活動がスタートしたことで新たな組織形態に変わりましたが、基本はそれまでと変わらず「地域づくり」「生涯学習」「地域福祉」を土台にした取り組みを続けています。

活動紹介

地域で子ども達を見守る「虹っ子ゆめランド」

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子育て支援

 2021年に「地域で人づくり」という取り組みの一環として、地区の幼稚園が終わる14時以降に交流センターで子ども達を預かる「虹っ子ゆめランド」をはじめました。見守りは地域のボランティアを募り、最長18時半まで預かります。名称には「将来は虹のように光り輝いてほしい」という願いが込められており、地域で育ててもらったという記憶が少しでも残ってくれたらという思いで取り組んでいます。

地元の良質な素材で作る農家レストラン「かやぶき」

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地域産業の振興

 2008年に実施した地域計画のための住民アンケートの中で、交流人口を増やすために、食の杜で料理を提供してはという意見がありました。そこで築130年の茅葺屋根の古民家を移築し、地産地消と旬にこだわった奥出雲の郷土料理を提供する農家レストランを2009年からはじめました。料理を提供するのは地域で募った料理上手な女性たち。そのおいしさから評判が広まり、2016年からは寝台列車「瑞風」の乗客にも提供されています。

今後の目標

 日登地区の人口は、移住して来られる方たちの影響もあって、子どもの数も近年は多少増加傾向にあり、地域づくり・人づくりの取組をしていく上で、とてもありがたい状況です。今後も引き続き、地域の人たちが安心して暮らせるよう、持続できる地域づくりを続けていきたいと考えています。

まちのひとの声

 農家レストラン「かやぶき」は、田舎のおばあちゃんの家のような温かみがあり、懐かしさを感じます。この地域の方は、こんな美味しいお料理を毎日食べられていると思うとうらやましいです。

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主要推進組織

地域自主組織 日登の郷

ホームページ

郵便番号 699-1322
住所 島根県雲南市木次町寺領526-3(日登交流センター)
電話番号 0854-42-0238
FAX 0854-42-0238
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