地区の紹介
【地域全体で石州和紙を後世に伝え続ける】
浜田市の西側に位置し、日本海に面した三保地区は、幅広い目的で利用できる総合公園「三隅中央公園」やオートキャンプ場をはじめ、保育園・小学校・中学校・リハビリテーションカレッジといった教育機関、「石州和紙会館」「浜田市立石正美術館」などの文化施設、2022年に開業100周年を迎えたJR三保三隅駅など、多様な施設が点在する地区です。
伝統工芸品として知られる石州和紙は、奈良時代に柿本人麻呂が“民に紙漉きを教えた”ことから始まったといわれます。中でも楮(こうぞ)を原料とし、トロロアオイの粘液を“ネリ”に使い、伝統的な手漉きの技法で作られる「石州半紙(せきしゅうばんし)」は、2014年「和紙:日本の手漉和紙技術」として、岐阜県の本美濃紙、埼玉県の細川紙とともに、ユネスコ無形文化遺産に記載されました。三保地区にはこの石州和紙の工房が4ヶ所あります。
活動のきっかけ
2011年に自治会や集落をはじめ、地域で活動する様々な団体が集まって「三保地区まちづくり推進委員会」を設立しました。少子高齢化などの地域課題の解決に向け、様々な取り組みを行っています。「地域の誰もが安心して笑顔で暮らせるように、いつでもどこでも気軽に声掛けができ、いざという時に支えあえる、ふれあい豊かな環境づくり」を目指し活動を進めています。(活動の詳細は委員会HP「すまいる三保」を参照)
活動紹介
耕作放棄地の活用と地域の交流「三保なべフェスタ」
耕作放棄地を利用し、地域の人たちが野菜を栽培しています。毎年12月に「三保なべフェスタ」を開催し、収穫した野菜を使って手作りの味噌で味付けした鍋や、子どもたちと一緒に育てたさつまいもを使った焼き芋、野菜等の販売を行っています。 神楽上演などのステージ発表や新しいスポーツの体験会もあり、子どもから大人までみんなで楽しめる笑顔あふれるイベントです。
住民や地域の関連団体が一斉に行う「海岸清掃」
海岸近くの自治会や地元のスポーツ少年団、リハビリテーションカレッジの学生などが集まり、海岸の一斉清掃に取り組んでいます。推進委員会の発足後は、これまでの各種団体に加え、三保地区全体から住民が参加。2022年は総勢400人で、漂着ごみや草刈りを行いました。地域の大人と子どもたち、学生が一緒に交流できる機会にもなっています。
今後の目標
8月に行う「石州和紙 灯ろうまつり」は、三保地区の代表的なイベントとなりましたが、近年は三隅町内の他地区とも連携を始めました。今後はもっと大きなイベントにしていきたいです。
また、高齢者の生活支援に向けた活動や、子どもたちの登下校時など気軽に声を掛けあえるよう、住民同士で信頼関係を築くための取り組みを行うことも目標としています。
まちのひとの声
「三保なべフェスタ」では、自分たちが収穫したサツマイモを使って、おじさんやおばさんに焼き芋を作ってもらい、たくさんの人に味わってもらえたので嬉しかったです。
主要推進組織 | 三保地区まちづくり推進委員会 |
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郵便番号 | 699-3224 |
住所 | 島根県浜田市三隅町湊浦120(三保まちづくりセンター) |
電話番号 | 0855-32-0314 |
FAX | 0855-32-0678 |